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136 オーストラリアあれこれ
セカンドハンド商品を販売していると、「買い取りもします」とのサインは出していなくても、不用品を売りにお客さんがやって来る。日本人向けの地元新聞に「電気器具、パソコン、オーディオ機器修理と中古品の販売」との広告を出したら、ほとんどの日本人、品物を買いに来るのではなくて、「日本へ引き上げるから買って欲しい」と売りに来るお客さんばかりで、広告の掲載がバカらしくなり止めてしまった。
売る側としては、「出来るだけ高く買って欲しい」との思いで一杯だが、何時売れるかも分からない品物を高額で買い取って、長期間保存する訳にはいかない。安い中国製品が出回る以前は中古品でも良く売れた。しかしこれだけ新商品が次々に出て、しかも安く世の中にばらまかれると、売りにくいのは中古品業者だけではない。中国の工場では24時間交代制のフル稼動で製造をしていると聞くから、現在中国製品が世界中を駆け巡り、飽和状態になりつつある。
2チャネルで激安小売価格35ドルのDVDプレイヤーだと1000台入った船済み用コンテナ一つの値段が4000ドルでホールセラーズ(問屋)に入るそうである。小売店は一台に付き10ドル前後で仕入れ、上記価格で売るが、どちらにしても一台25ドル程度の儲けでは良いビジネスとはならない。これが腕時計のように各々が持つものならばまだしも、一家に一台あれば充分の機械である。
生産国中国でもぼつぼつ適正価格で販売しなければならない時期に来ているのではないか、いくら開発費、工場設備費が無料、低賃金といえども、これでは世界経済を破滅させてしまい、今は良くてもやがては生産側にもつけが回ってくる。それにもう少し材質、各部品の品質を上げ製造してほしい。すぐに壊れてしまう製品が多くて困るのだ。売ったが最後ではなく、売りは最初なのである。以前の日本製品だと殆ど壊れることがなかった。買う方も同じように思い、つい安いからと買ってしまう、つまりだまし商法のようなもので、しかも修理するにも部品がないとは一体どういうことなのか、いくら安くても、壊れたらゴミ箱行き、使い捨てでは、限りある資源の無駄使いであり、これほどもったいないことはない。中国の工場を管理、監督している外国企業の親会社はもはや口出し出来ない状態に陥っているのではなかろうか。
オーストラリアでは特に中国製品が市場に溢れている。第一次産業がメインの国だからそれは仕方がないとは思うが、以前政府はマスコミを通じ大きなキャンペーンを行った。「もっと国産品を使おう、輸入品を使うと雇用が損なわれ、これだけ金額の損失となり、将来必ず国が破綻する。」と言うのであった。しかし誰も聞く耳を持たなかった。それはそうである、国産品の種類は少ない、高すぎるでは、誰も買う者がいないのが当然である。
何時も政府が発表する「景気は非常に良く失業率も低下(4.5%前後)している」とのこと。しかしその実感は全くない。マーケットへ来るお客さんは特別かも知れないが、ほとんどお金を持っていない、10ドルのお金さえ持っていない人が多いのである。
オーストラリアではガソリンの小売価格が日々変動する。昨日と今日で10セントの価格差はしょっちゅうである。それでドライバーは常にガソリンスタンドに表示された価格ボードを見ながら運転し、安いスタンドを見つけると、すかさず立ち寄って給油をする。したがって車のガソリンタンクは満タンにはしないで、何時でも入れられるようにと半分程空けたままにしている。
ゴールドコーストでのガソリン価格は最近値上がりし1リッター、1ドル30セント近くで推移している。昨年の原油高騰時には1ドル40セントを超えた。石油関連会社とか、その税収により中央政府も多額の利益があった。又、運送料が高騰したとの理由で、スーパーマーケットでは、あらゆる商品が値上がりをした。特に野菜、果物の高騰が激しく、原油価格が下がっても上がったままの状態となった。「風が吹けば桶屋が儲かる」と言われるが、より以上に大手関連会社では手っ取り早く大儲けをしたのであった。
昨年のサイクロンシーズンにクイーンズランド北部のバナナ産地が直撃され大きな被害をうけた。それが引き金となってバナナの高騰が始まり、小売価格1キロ、1ドル前後だったのが10ドルを突破してしまった。バナナなんて、被害地だけの産物ではない。この州ではどこでも植えられ収穫されている。むしろ被害に遭わなかった地域の方が多く、あちこちの農家では突然大金が入ったのだろう、高級車を乗り回しているそうである。今年はサイクロンの被害にも遭わず、産地でも大収穫が出来たはずだが、小売価格は1キロ、3ドル50セントと以前の三倍にも上がったままである。
クイーンズランド州南部では相変わらず水不足が深刻である。過去ブログでも述べたが、州都ブリスベンのダムの水量は、あの時よりさらに低下し、危険度5に達した。ゴールドコーストでもダムの水量が67%となり、同じく危険度5となった。ラジオを聴いていると時間ごとにダムの水量、前日の使用量が公表され、節水を呼びかけている。市当局からはさらなる水道代の値上げも叫ばれている。
この国は石炭が豊富だから、すべて火力発電に頼っており、水力発電所なんかないと思っていたのに、ダムの水量不足とかの理由で値上げをしようとしているのが、前電力会社エネジックスを買収し、新会社となったオリジンである。何かと理由をつけては値上げをしようとしている会社、業者ばかりである。
日本円が安くなり、それを換金し、生活をしている日本人は嘆いている。物価が急上昇しているのにドル高となってはダブルパンチである。十数年前、この国に永住した人達は円高だったから、物価が安く感じられ、しかも銀行利子が良く(当時一年もので16%、現在は6%)非常に喜んでいたのである。そんな人達がぼつぼつ日本へ引き上げようとしている。ある人などマレーシアの方が物価は安く、住み易いからと、そちらへ下見に行く人も出て来た。

(下の写真は最近建築された近くの豪邸、一体どなたが住んでいるのでしょう?)
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